昭和の時代、器用に日本語で歌ってヒットを飛ばした海外アーティストたちがたくさんいましたね。今回はヘドバとダビデの「ナオミの夢」をご紹介します。
「ナオミの夢」は東京国際歌謡音楽祭グランプリ!
【楽曲data】
アーティスト名:ヘドバとダビデ
タイトル:ナオミの夢
作詞:片桐和子
作曲:デビッド・クリボシェ
発売:1971年(昭和46年)
ヘドバとダビデとはイスラエル出身の男女デュオ。
ヘドバとは…Hedva Amrani(ヘドバ・アムラニ)
ダビデとは…David Tal(ダビデ・タル)
「ナオミの夢」は1971年(昭和46年)に発売されました。原題はAni Holem Al Naomi。ヘブライ語でI Dream of Naomiという意味だそうです。
Wikipedia(2016年6月17日 (金) 12:47版)にはこう書かれています。
元々はイスラエルのコーヒーのCMソングとして作られたが、出来が良かったため音楽祭に参加してみたところグランプリを受賞した。
このグランプリ受賞ですが、1970年(昭和45年)の東京国際歌謡音楽祭の記念すべき第1回大会だったんですよね。
ヘドバのyoutube公式(だと思います)チャンネルに当時の映像がアップされています。ヘブライ語と英語で歌われていますよ。https://www.youtube.com/user/hedvaamrani
ヘドバがキレイ!!ダビデがダンディ!!
♪ひとり見る夢は 素晴らしい君の踊るその姿
僕の胸にナオミ ナオミ Come back to me♪
グランプリとなったことで周囲はさぞびっくりしたことでしょう。ふたりの短い日本滞在期間に急遽日本語詞がつけられました。
グループ名も「ヘドゥヴァ・アンド・ダヴィッド」だったのを覚えやすい「ヘドバとダビデ」に変え、翌年に「ナオミの夢」として発売されました。
ところで「ナオミ」って誰?
ナオミと聞くとどうしても、直美とか尚美とか日本人の名前を思い出してしまいます。この曲のモデルは日本人女性なのでしょうか。
またまたwikipediaからの引用です。
タイトルの「ナオミ」は旧約聖書にも登場する欧米ではポピュラーな女性の名前で、ヘブライ語で「幸せ」や「和み」を意味する。
あららら。ナオミって日本人の名前じゃなかったんですね。実際の発音も「ナオミ」というよりは「ネオミ」のほうが近いようです。でも「ネオミ」だと何のこっちゃ?となったでしょうね。日本人に向けては「ナオミ」のほうが断然親しみやすいですね。もし東京国際歌謡音楽祭に出場したときのタイトルが「ネオミの夢」だったら、ここまで大ヒットしなかったんじゃないかしら、なんて…。
そういえば、イスラエルの靴のブランドで「NAOT」がありますがこれもカタカナで書くと「ナオト」。英語圏の人は「ネィオット」と呼んでいた気がします。
現在のヘドバとダビデは?
残念ですがダビデは1999年に亡くなっています。
ヘドバはDudley Danoffという方と結婚し、現在はアメリカ在住。なんとビバリーヒルズにお住まいのようです。今でも活動は続けていて、公式サイト(http://hedvaamrani.com)もありますよ。
ヘドバと惠介
ヘドバは相変わらず若々しく美しいということが2015年のテレビ出演で証明されました。NHKの「思い出のメロディー」でかつての歌声を披露したのです。
ダビデ役は山内惠介。「ヘドバと惠介」と紹介されたようです。こちらもヘドバのyoutubeにアップされてますね。yamauchiがyamaguchiになっちゃってますけど…。
この記事を書きながら、何度も「ナオミの夢」を聴き返しました。やっぱりカッコイイですね。他のアーティストがカバーしたくなるのも無理ないです。おすすめは由紀さおりでしょうか。クリスタルキングのアレンジも個性的で面白いですよ。