旭天鵬の断髪式に行ってきた♪


2016年(平成28年)5月29日、国技館で行われた元関脇旭天鵬(現・大島親方)断髪式に行ってきました。

旭天鵬は角界のレジェンド

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旭天鵬はモンゴルはウランバートル出身。本名はNyamjav Tsevegnyam(ニャムジャウィーン・ツェウェグニャム)。何と幕内出場は1,470回で歴代1位!40歳まで現役で頑張り続けたことから「角界のレジェンド」と呼ばれていますよね。2012年5月場所では悲願の優勝を果たしました。ものすごい努力の人ですね。
その旭天鵬が2015年(平成27年)についに引退を表明し、大島親方を襲名しました。そして今回、

旭天鵬 引退、大島 襲名 披露大相撲

と相成ったわけです。

断髪式は「昭和」が炸裂していた

わたし、断髪式に行ったのは生まれて初めてだったのですが、いやあなかなか「昭和」なイベントでした。そもそも相撲や国技館自体がとても「昭和」を彷彿とさせるものなわけですが…。

11時半スタート。まずはふれ太鼓から始まって、相撲甚句、子ども達との稽古、十両の取り組み、大銀杏の髪結い実演など盛り沢山!

そしていよいよ断髪式。後援会の方などが実際に鋏を入れていくわけですが、これが延々と続きます。たぶん400人くらい!この数は力士によってかなり違うみたいです。やっぱり旭天鵬はレジェンドだから、人数もすごいんでしょうか。

「○○株式会社代表取締役 ●●様」と呼ばれて土俵に上がって鋏を入れる。これをずーーーーっと繰り返すわけです。これは読み上げるアナウンサーも、鋏を入れる出席者も、ご本人の旭天鵬も、それを見ているみんなも本当に大変です。

だから正直なところ、みんなお疲れのように見えました。もちろんわたしも。

でも断髪式も最後のほうになると、兄弟や仲間の力士や親方など本当に関係の深い方々が鋏を入れるからだんだん感動的になっていくんですけどね。

スピーディにコンパクトにやるのが当たり前という平成の今、このゆるーいアナログな感じの断髪式は「昭和」感が炸裂している印象でした。

見ている側としましては、延々と続く400人の中にたまに有名人が登場するのが楽しかったです。野口五郎彦摩呂千葉ロッテマリーンズの涌井選手、放送作家の鈴木おさむなどなど。それから元横綱朝青龍も来てましたね。

女性は土俵に上がれないので、女性の出席者が鋏を入れるときは旭天鵬が土俵から降りて行います。ここで小林幸子登場!会場はおおいに湧きましたよ!

断髪式のような相撲のイベントって、規模もすごく大きいですし、もっとシステマティックにビジネスライクに行われているものだとばかり思ったのですが、手作り感のある素朴なものなんですね。現力士や元力士や後援会の方々が、自分たちの力で作り上げている感じです。上に載せた画像は当日のパンフレットなのですが、こちらもそんなふうな手作り感あふれる「昭和」っぽい作りでしたよ。

<オマケ>そういえば思い出した「日本語学習」のこと

全然関係ないけれど、以前、「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」(宮崎 里司著)という本を読んだことがあり、そこに旭天鵬も出ていました。日本語が全く分からない状態で来日して、どうやったらあんなに流暢になれるのかということを研究した本です。エピソード満載で興味深いものでした。

最近で言えば、NHKの朝ドラ「マッサン」のヒロイン、シャーロット・ケイト・フォックスも1年で随分日本語が話せるようになっていましたが、この本に紹介されている力士の例と近いのかなあと思います。


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